このプロジェクトについて

平成二十二年春、宮崎県において口蹄疫が発生しました。
宮崎県民の方々の不屈の努力の結果、事態は終息にむかいましたが、畜産農家の方をはじめ、宮崎県全体で多大なる物理的・精神的被害を受けました。
今、宮崎県では、県民一丸となって、復興にむけて頑張っています。被害の爪痕は深く、立ち直るには長い年月がかかります。またこれからも、再発の恐怖と
戦い続けなくてはなりません。

実は、この「牛が消えた日」の物語を考えた私は、宮崎県出身でも在住者でもありませんが、宮崎県の友人から今回の口蹄疫のことを聞き、とてもショックを受けました。友人は「今ここは、戦場のようだ」と言いました。
彼女のその言葉から、物語を通して口蹄疫被害について考えてもらおうという、この『牛が消えた日プロジェクト』を企画しました。

この物語、及び本プロジェクトは、宮崎県の様々な方のご協力を経て、製作されました。初対面の私に対して、涙ながらに体験を語って下さった畜産農家の方、関係者の方もいらっしゃいました。本当にありがとうございました。
そして、快く協力してくれた私の友人たちにも、心から感謝します。

口蹄疫は、いつ、どこで発生してもおかしくありません。
明日、私たちの周りが「戦場」になる可能性も多いにあるのです。
最後となりましたが、宮崎県の復興と発展のために、皆様のご協力をお願い申し上げます。

平成二十二年九月 「牛が消えた日」プロジェクト代表:天戸春夢

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【童話著者プロフィール】

●文/天戸春夢(あまと・はるむ)

「牛が消えた日」プロジェクト 代表。

日本大学芸術学部卒。
出版社勤務などを経て、現在は主婦兼アルバイト。
執筆は本作が初。

●絵/ゴロー
本業は、会社員。